検索 古代の治水工事2 <泉小太郎伝説の実際(36)>

泉小太郎研究家

2022年03月09日 18:33

穂高神社で犀の像を見てから、たびたび古代の土木器具を検索していたのですが、僕の能力では見つけ出すことはできませんでした。そこで、古代の土木器具は無理だとしても、古代の治水に関しては学ぶことができると思い古代の治水に関する資料を探り始めました。

古代の治水を調べると
主に次のことが行われているように思います。

「川の整備 拡幅」 主に川の石をさらうなど
「堤防の設置」 
「緩衝材の設置」水の勢いを緩めるための石などの設置
「用水路の整備」利水としての治水
「氾濫調整池の整備」氾濫時にあえて水を引き込む場所の整備

驚くべきことに(というか当然ですが)近世になるまでこれらの作業は、ほぼ手作業で行われていました。そのため使われるものとしてはモッコであったり木材のテコであったりします。今回想定している「犀」のような巨石を使う可能性は次の二つのみであると思われます。

「堤防の設置」のための地固め
「用水路の整備」のための地固め
現代でいうところの「ロードローラー」です。


堤防は、地固めをしないと簡単に崩落してしまいます。

使用している様を想像で描いてみました。(下手ですみません)



これが僕の想定した犀です。

もともと犀の角は、岩などにぶつけて掘削するものだと思っていましたが
よくよく考えるとこの重量のものを簡単に扱えるわけもなく
ロードローラーのように曳き回して圧をかけるくらいが妥当だと思います。

 この「地固め」に関する治水の歴史を調べる中で
ある地方に結びつく、泉小太郎にも結びつく発見をしたのです。

「治水」の歴史を探っている時、見つけたもの。
 それが「信玄堤」です。



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