検索 信玄堤1 <泉小太郎伝説の実際(37)>

泉小太郎研究家

2022年03月12日 14:27

古代の「地固め」の治水工事をさぐっている時に、たまたま、次の記事を目にします。

『治水の祭り おみゆきさん』


『この土手のメンテナンスのために武田信玄が推奨していたのが、おみゆきさんなのです!お祭りと言えば、人が集まりますよね??お祭りで人手を集め、お神輿を担ぎながら楽しく土手を踏み固めてメンテナンスしてしまおう!というのが、武田信玄の発想だったそうです。』

この祭の存在を知った時に
田沢神明宮縁起にあった犀川のほとりを大勢の光の民が見て回る祭りを想起しました。

『祭りをメンテナンスに利用』(ミツカン文化センター 機関誌『水の文化』32号 治水家の統(すべ)より) 和田 一範 氏

『武田信玄は、信玄堤を含むトータルな仕組みで、流水を統制しました。私はそれを「流水コントロールシステム」と呼んでいるのですが、このシステムは河川とのつき合い方を熟知した、かなりサスティナブルなものになっています。
(中略)
これらの施設も卓越していますが、メンテナンスにおいても大変素晴らしいシステムが考え出されています。それが、毎年4月15日に行なわれる、洪水期前の水防のお祭りである御幸祭、通称「おみゆきさん」です。』
 
犀川のほとりにともしびを灯す祭が治水のための補修だということに気がついたあとでしたので、
「おみゆきさん」という行事と田沢神明宮で行われていた祭との関連性を感じたのです。

その流れのなかで「信玄堤」の存在にたどり着きます。
すこし、話はそれるかもしれませんが「信玄堤」について深掘りします。



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