泉小太郎って?2 <泉小太郎伝説の実際(3)>

泉小太郎研究家

2022年02月13日 13:40

「泉小太郎伝説」   『信府統記より』

『景行天皇12年まで、松本のあたりは山々から流れてくる水を湛える湖であった。その湖には犀竜が住んでおり、東の高梨の池に住む白竜王との間に一人の子供をもうけた。名前を日光泉小太郎という。しかし小太郎の母である犀竜は、自身の姿を恥じて湖の中に隠れてしまう。
筑摩郡中山の産ヶ坂で生まれ、放光寺で成人した小太郎は母の行方を捜し、尾入沢で再会を果たした。そこで犀竜は自身が建御名方神の化身であり、子孫の繁栄を願って顕現したことを明かす。そして、湖の水を流して平地とし、人が住める里にしようと告げた。小太郎は犀竜に乗って山清路の巨岩や久米路橋の岩山を突き破り、日本海へ至る川筋を作った』 泉小太郎は母である犀龍の背中にのり琵琶湖かそれ以上の大きな湖の堤を破ってこの地を水田にしたあと、日本海まで突き抜けていくという壮大な物語です。



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