2022年02月24日
検索 豊科図書館 <泉小太郎伝説の実際(21)>
さっそく豊科図書館に向かいました。
マップ 豊科図書館
豊科は近年、近隣の 豊科町 明科町 穂高町 堀金村 三郷村が平成の大合併で合併し安曇野市となりました。少し前になりますが、NHKの朝ドラ「おひさま」が放映されましたが、あの時の舞台がこの安曇野市で、ちょうどあの放映あたりの合併だったと記憶しています。主人公がやけに「安曇野に行ってきた」というセリフを多用していましたが、「安曇野」の名前のPRに熱心だった安曇野市からの依頼だったのでしょうか。あの時、主人公の「安曇野に行った」とセリフに「その時代に安曇野に行ったなんていう人いなかったでしょ?」(笑)と突っ込んでいました。
今ではすっかり「安曇野市」も定着し、穂高連峰に安曇野の湧水、そば、わさびと観光業での充実とともに、自然や風景や文化施設の充実などから、子育てしやすい都市になりつつあります。
さて、高鳴る胸をかかえつつ、豊科図書館に行って郷土資料コーナーに向かいました。そこで愕然。そこには安曇野市誌からはじまり豊科町誌、明科町誌、穂高町誌、堀金村誌、三郷村誌と6種の誌がずらっと並んでいます。
でも、探すべきは豊科町誌だろうと思い探しても、全然見つからない。こういった町誌を探ったことのある人なら一回は経験したことがあると思いますが、町誌といっても1冊ではなく、ジャンルによって何冊も分冊があり、また何度も刊行されているため、どれを調べてどれを調べてないかもわからなくなります。そして、田沢神明宮の情報がないかと調べて見つからなかったため、次は明科町誌に手を伸ばしました。
その理由は、「ひかる」地区は実は「明科光」と「豊科光」と旧明科町と旧豊科町によって分断されていたため、明科にも「光」の地所があるからです。ただ光城山、田沢神明宮は豊科地所であるため、そちらから調べてみたのですが、もし「ひかるくん」の時代からそこが栄えていたとしたら、明科こそが「ひかるくん」の本拠地であった可能性が高いのです。
なぜなら豊科にとっては「ひかる」は犀川をはさんだ向こう側のはずれである一方、明科にとっては犀川のこちら側の地つづきの場所であるからです。

それで明科町誌を検索してみてもやはり地番が豊科のためか、田沢神明宮の記述が見当たらない。今度は合併後に出されたと思う安曇野市誌をみても結局分冊の集合といった感で見当たらない。
高鳴る胸をいだいてきたのに失望し、この後、どうやったら田沢神明宮の氏子と遭遇できるかという、僕にとっては七面倒な課題が出されたのです。
でも、あきらめきれず素直に司書さんに聞いてみることにしました。なぜなら田沢神明宮にあった文章は、絶対に古文書からの引用に間違いなく、僕にとっては古文書の存在は確かなものであったため、豊科町誌にはなくとも、何かしらの資料が豊科図書館にはあると確信していたからです。
そこで司書のかたに尋ねてみました。
「すみません。田沢神明宮について調べていまして、田沢神明宮の由緒書きのような資料はないでしょうか」
実は田沢神明宮はウィキペディアにも載っておらず、グーグルマップにも載っていない神社でしたから、そもそも司書さんも知っているかどうかあやしいかもと思い、恐る恐る聞いてみました。
すると
「あったと思います。わたし、あそこが地元で毎朝あの前を通るんです」となんと地元の人。
まあ、地元の図書館ですからあると言えばある話だとは思いますがなんという偶然。
「たしか豊科町誌に載っていると思います」と
さきほど僕が探した場所に行き二人で探すことに
「あれ?どこかでみたんだけどな?」となかなか見つからず「明科のほうにあるのかな?」と先ほど僕がたどったのとまったく同じルートをたどって
「すみません。絶対あるので電話番号を教えてください」と言っていただき、電話番号を教えながら恐縮し「いやいや、急いでいませんし、趣味でやっていることなのでわかったらでいいのでお暇なときに教えてください」と頼んで後にしました。
すると30分も待たずに電話がなり、「みつけました」の情報。
すぐにまた豊科図書館にもどりました。
「やはり豊科町誌に載っていました。結構なページを割いてます。 縁起も全文あります」
確かに、ウィキペディアにも載っていない一神社としては破格の1ページ2段組の20ページ超にもわたる力作。下手すると穂高神社の記事より長い(笑)
僕は心の中で「ビンゴ!」と叫び、無心にそのページを読みふけるとともにコピーをさせてもらいました。
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泉小太郎を調べまくる 3年目のまとめ<泉小太郎伝説の実際(106)>
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Posted by 泉小太郎研究家 at 06:35│Comments(0)
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