2022年03月29日
検索 信府統記3<泉小太郎伝説の実際(57)>
信府統記の旧俗伝に語られる泉小太郎伝説ですが
段落の①②③で語られる内容が大きく変わります
①は現在よく知られる泉小太郎伝説といっていいでしょう。
犀竜と白竜王が出会って泉小太郎が生まれ
湖を破って人里とする物語です。
この話は各地に語られており
泉小太郎伝説の原型と言っていいでしょう。
②はその後の話で
「坂木の横吹」で岩山に入り
「川会」で子孫繁栄し
「仏崎」でも岩山に入る
という内容です。
各所にある泉小太郎伝説の中で
①以外の内容のものが口伝として残っていたものを組み合わせて
編入したものとも考えられますが
仏崎で感じたように
御神体移動の伝承化としても考えられます。
「坂木」は今の「坂城町」であり、
武田軍がこの地を攻めている時代に
唯一武田軍を打ち破った「村上氏」の拠点でした。
そのため「白竜王を訪ねて」という表現が
村上氏を頼っているという暗示かもしれません。
さらに①で白竜王は「高梨」に住むとありますから
現在の須坂市「高梨」にいた「高梨氏」を暗示しているかもしれません
村上氏と高梨氏は
まさにこの時代 対武田として連合を組んでいますので
この「坂木の横吹を訪ねて」は時代確定すらできるかもしれません。
傍証ですが「坂木の横吹」のすぐ下には
村上氏の居館があり「満泉寺」と泉が着いた寺があります。
さてその坂木の村上氏も武田軍によって滅ぼされますので
そのタイミングで川会にきたか
仏崎に来たかしたのではないかと考えます。
この信府統記についての検証も
どなたも行っていないのが事実ですので
どなたかきちんと検証をすべきだと思います。
③については「小次郎」と名前も変わっており
おそらく①の伝説が年代を下るにつれ
物語化していたものを載せたのではないかと考えます。
泉小太郎伝説の実際を最初から読む
泉小太郎伝説を調べまくるの 目次はこちら
段落の①②③で語られる内容が大きく変わります
①は現在よく知られる泉小太郎伝説といっていいでしょう。
犀竜と白竜王が出会って泉小太郎が生まれ
湖を破って人里とする物語です。
この話は各地に語られており
泉小太郎伝説の原型と言っていいでしょう。
②はその後の話で
「坂木の横吹」で岩山に入り
「川会」で子孫繁栄し
「仏崎」でも岩山に入る
という内容です。
各所にある泉小太郎伝説の中で
①以外の内容のものが口伝として残っていたものを組み合わせて
編入したものとも考えられますが
仏崎で感じたように
御神体移動の伝承化としても考えられます。
「坂木」は今の「坂城町」であり、
武田軍がこの地を攻めている時代に
唯一武田軍を打ち破った「村上氏」の拠点でした。
そのため「白竜王を訪ねて」という表現が
村上氏を頼っているという暗示かもしれません。
さらに①で白竜王は「高梨」に住むとありますから
現在の須坂市「高梨」にいた「高梨氏」を暗示しているかもしれません
村上氏と高梨氏は
まさにこの時代 対武田として連合を組んでいますので
この「坂木の横吹を訪ねて」は時代確定すらできるかもしれません。
傍証ですが「坂木の横吹」のすぐ下には
村上氏の居館があり「満泉寺」と泉が着いた寺があります。
さてその坂木の村上氏も武田軍によって滅ぼされますので
そのタイミングで川会にきたか
仏崎に来たかしたのではないかと考えます。
この信府統記についての検証も
どなたも行っていないのが事実ですので
どなたかきちんと検証をすべきだと思います。
③については「小次郎」と名前も変わっており
おそらく①の伝説が年代を下るにつれ
物語化していたものを載せたのではないかと考えます。
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Posted by 泉小太郎研究家 at 19:54│Comments(0)
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