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2022年03月31日

検索 信府統記5<泉小太郎伝説の実際(59)>

まずa)の「白竜王」ですが

白竜王の関連地である「高梨」も「坂木(坂城)」も
東信、北信地方を表しており
「高梨」は現在の須坂市
「坂木」は現在の坂城町です

「白竜王」というのも独特な固有名詞で
これがどのような意味をもつかは今の所不明です。

Ⅰ「白山信仰」の表象かもしれませんし
Ⅱ「白水郎(あま)」という文字によるものかもしれませんし
Ⅲ「白竜(ペーロン)」という長崎の祭りにもある乗り物などが由来しているかも
  しれません。

また「白竜王」の存在としての表象は

Ⅰ 犀川を意図した「犀竜」に類して
 千曲川を意図する「白竜王」が挙げられます
 「高梨」「坂木」の地域的な関係性から考えると千曲川沿いと考えると筋が通りそうです。
Ⅱ前回述べたように
 武田軍に対抗していた村上氏、高梨氏と関係するものである可能性もあります。
Ⅲ仁科濫觴記としては九頭子という後の九頭龍信仰(戸隠信仰)が「白竜王」の位置付けですので
 「戸隠」を示しているかもしれません

もし、泉小太郎の開発が古代であれば
「白竜王」という「千曲川沿いの文化」の流入の伝承化とも考えられますし
あるいは、戦乱期の伝承とみれば
「白竜王」は武田軍の抵抗勢力として存在していた「高梨氏」や「村上氏」をあげることができるかもしれません。

この考察だけでも 筋のある楽しい歴史探究になりますが
これ以上の考察は 
のちの探究家に譲りたいとおもいます。


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Posted by 泉小太郎研究家 at 20:21│Comments(0)泉小太郎伝説の実際
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