2022年04月10日
検索 廃仏毀釈4<泉小太郎伝説の実際(69)>
この廃仏毀釈により、多くの寺が取り壊され接収されました。
寺の跡地の多くは、明治政府の指導のもと「小学校」などの学校施設の敷地となり、明治中頃には全国的にもまれにみる「小学校普及率」を示しました。
みなさんご存知の「長野県は教育県」といわれる所以となりました。
こんな歴史を、この地で育った僕も知りませんでした。
一度壊され変えられた考え方は、この地域の官庁的な思考として残り、(維新とはそういうものであるということです)第二次世界大戦までの近代化とも合間って、この地域に影響を及ぼし続け、およそ50年ほどのちには、古い習俗の多くは、新しい時代の波とともに消え去ってしまったといえましょう。
その中でも、泉小太郎の伝承は、最後の松本藩主である戸田光則の保身的な圧政に対して、反旗を広げた一揆的なアイコンになってしまったのかもしれません。戸田の圧政に苦しむ民衆は、泉小太郎を胸に圧政に対して反旗を翻し、そのためそれを鎮圧するために、廃仏毀釈というかたちで、当時泉小太郎を神仏習合の形で祀っていた寺社が取り潰されたのかもしれません。
泉小太郎は、田沢神明宮の由緒では、中世には円満寺という寺として祀られていました。その後、寺という仏教施設として泉小太郎は信仰されていたとも考えられます。仏崎も観音寺というお寺に泉小太郎は祀られていましたし、そもそもその頃は、寺社と神社の区別はさほどなかったかもしれません。
「廃仏毀釈物語」を引用すれば
「当時における松本地方の(神仏)習合思想は民衆の間では疑う余地なく、日常茶飯事であり、それが当然の如く行われていたのであるし、寺社間においても当地においては、僧は神を敬い神職も仏を敬愛し、ともに尊重し合っていたのであろう。」
ところでこの廃仏毀釈で多くの寺が被害を被ったため、(その範囲が大きすぎて)実害はどれほどのものだったかは不明ですが、僕には気になる二つの寺があります。
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寺の跡地の多くは、明治政府の指導のもと「小学校」などの学校施設の敷地となり、明治中頃には全国的にもまれにみる「小学校普及率」を示しました。
みなさんご存知の「長野県は教育県」といわれる所以となりました。
こんな歴史を、この地で育った僕も知りませんでした。
一度壊され変えられた考え方は、この地域の官庁的な思考として残り、(維新とはそういうものであるということです)第二次世界大戦までの近代化とも合間って、この地域に影響を及ぼし続け、およそ50年ほどのちには、古い習俗の多くは、新しい時代の波とともに消え去ってしまったといえましょう。
その中でも、泉小太郎の伝承は、最後の松本藩主である戸田光則の保身的な圧政に対して、反旗を広げた一揆的なアイコンになってしまったのかもしれません。戸田の圧政に苦しむ民衆は、泉小太郎を胸に圧政に対して反旗を翻し、そのためそれを鎮圧するために、廃仏毀釈というかたちで、当時泉小太郎を神仏習合の形で祀っていた寺社が取り潰されたのかもしれません。
泉小太郎は、田沢神明宮の由緒では、中世には円満寺という寺として祀られていました。その後、寺という仏教施設として泉小太郎は信仰されていたとも考えられます。仏崎も観音寺というお寺に泉小太郎は祀られていましたし、そもそもその頃は、寺社と神社の区別はさほどなかったかもしれません。
「廃仏毀釈物語」を引用すれば
「当時における松本地方の(神仏)習合思想は民衆の間では疑う余地なく、日常茶飯事であり、それが当然の如く行われていたのであるし、寺社間においても当地においては、僧は神を敬い神職も仏を敬愛し、ともに尊重し合っていたのであろう。」
ところでこの廃仏毀釈で多くの寺が被害を被ったため、(その範囲が大きすぎて)実害はどれほどのものだったかは不明ですが、僕には気になる二つの寺があります。
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Posted by 泉小太郎研究家 at 17:52│Comments(0)
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