2022年03月24日
検索 仏崎観音寺4<泉小太郎伝説の実際(52)>
仏崎観音寺に犀龍と泉小太郎が「隠れた」という
伝承に違和感を感じながら境内を探していると
賽銭箱の近くにこの地域の簡単な歴史が書かれた冊子がおいてありました。

「仏崎観音寺の周辺」
最後に署名されており、「昭和五十八年 泉仏崎 降旗剛夫」 とあります。
どのようなかたかわかりませんが、郷土の歴史を探求されたかただと思います。(あるいはこのお寺の住職かもしれません)
「仏崎観音寺の周辺」では、この地も武田軍に略奪に遭い焼失し宝物縁起等全てが灰塵と化したとあります。
前回までの探索で、泉小太郎伝説と武田軍の繋がりを知った僕としては偶然だとは思えない出会いでした。
天文の時代に田沢神明宮をはじめ安曇野一帯を滅ぼした武田軍はこの地まで攻めてきていたのです。
この時ひらめくことがありました。
犀竜が仏崎に隠れ住むという伝承がここにはありますが
これはひょっとすると
泉小太郎や犀竜が隠れたのは古代ではなく
戦国時代なのではないかと思ったのです。
例えば
戦国時代、武田軍の侵略を危惧した田沢神明宮の関係者
もしくは泉小太郎信者は
武田軍の侵略を避けるために
一時的に御神体である「犀の広鉾(さいのひろほこ)つまり犀竜」を
安曇野のなかでは、はるか北にあたるこの仏崎観音寺に移したのではないのだろうか
そして、それが江戸時代の伝承として
「泉小太郎と犀龍が隠れた」という伝承になったのではないかと推論してみました。
そういった戦国時代の「御神体移動」が
江戸時代あたりに伝承化していたとしてもおかしくありません。
僕は、なくなったと思っていた犀の角が
ひょっとしたらここにあるかもしれないと思い
いてもたってもいられなくなりました。
泉小太郎伝説の実際を最初から読む
泉小太郎伝説を調べまくるの 目次はこちら
伝承に違和感を感じながら境内を探していると
賽銭箱の近くにこの地域の簡単な歴史が書かれた冊子がおいてありました。

「仏崎観音寺の周辺」
最後に署名されており、「昭和五十八年 泉仏崎 降旗剛夫」 とあります。
どのようなかたかわかりませんが、郷土の歴史を探求されたかただと思います。(あるいはこのお寺の住職かもしれません)
「仏崎観音寺の周辺」では、この地も武田軍に略奪に遭い焼失し宝物縁起等全てが灰塵と化したとあります。
前回までの探索で、泉小太郎伝説と武田軍の繋がりを知った僕としては偶然だとは思えない出会いでした。
天文の時代に田沢神明宮をはじめ安曇野一帯を滅ぼした武田軍はこの地まで攻めてきていたのです。
この時ひらめくことがありました。
犀竜が仏崎に隠れ住むという伝承がここにはありますが
これはひょっとすると
泉小太郎や犀竜が隠れたのは古代ではなく
戦国時代なのではないかと思ったのです。
例えば
戦国時代、武田軍の侵略を危惧した田沢神明宮の関係者
もしくは泉小太郎信者は
武田軍の侵略を避けるために
一時的に御神体である「犀の広鉾(さいのひろほこ)つまり犀竜」を
安曇野のなかでは、はるか北にあたるこの仏崎観音寺に移したのではないのだろうか
そして、それが江戸時代の伝承として
「泉小太郎と犀龍が隠れた」という伝承になったのではないかと推論してみました。
そういった戦国時代の「御神体移動」が
江戸時代あたりに伝承化していたとしてもおかしくありません。
僕は、なくなったと思っていた犀の角が
ひょっとしたらここにあるかもしれないと思い
いてもたってもいられなくなりました。
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2022年03月24日
検索 仏崎観音寺3 <泉小太郎伝説の実際(51)>
仏崎観音寺に迷い込んだその日は
県外の観光客(?)と思われるおばちゃん(関西人?)が2人居て
僕が境内を散策していると
「お手洗い近くにないかしら」と話しかけてきました。
「いえ、僕も、ここ初めてで」
「そう、コンビニも近くにないわよね」
「ええ、ここら辺は。車でしばらく行けばあると思いますが」
などと、どうでもいい話をして別れを告げ、興奮するなかで探索を開始しました。
鬱蒼とした杉林に囲まれて
整備事業中なのか土が盛られたり材木が置かれたりしていました。

奥に入っていくと、本堂があります。
泉小太郎の何かがあるのかと思って探してみると
早速、泉小太郎の像が。
前髪ぱっつんのおかっぱで、しかも横乗り。
かわいい(笑)


伝承としては泉小太郎、もしくはその母竜がこの寺にある洞穴に隠れ住んだということです。
僕の知る限り
仁科濫觴記(にしならんしょうき)には
泉小太郎が隠れ住むという理由が見当たらないので
別の文献にある内容だと考えました。
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県外の観光客(?)と思われるおばちゃん(関西人?)が2人居て
僕が境内を散策していると
「お手洗い近くにないかしら」と話しかけてきました。
「いえ、僕も、ここ初めてで」
「そう、コンビニも近くにないわよね」
「ええ、ここら辺は。車でしばらく行けばあると思いますが」
などと、どうでもいい話をして別れを告げ、興奮するなかで探索を開始しました。
鬱蒼とした杉林に囲まれて
整備事業中なのか土が盛られたり材木が置かれたりしていました。

奥に入っていくと、本堂があります。
泉小太郎の何かがあるのかと思って探してみると
早速、泉小太郎の像が。
前髪ぱっつんのおかっぱで、しかも横乗り。
かわいい(笑)


伝承としては泉小太郎、もしくはその母竜がこの寺にある洞穴に隠れ住んだということです。
僕の知る限り
仁科濫觴記(にしならんしょうき)には
泉小太郎が隠れ住むという理由が見当たらないので
別の文献にある内容だと考えました。
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